さて前回はAppleTV(第一世代)の内蔵ストレージを交換する方法でしたが、今回はシステムの不調解消法です。
というのも私のAppleTV(第一世代)はここ最近不調で前回内蔵ストレージを交換したのも不調を解消するためだったのですが、原因はストレージではありませんでした。
その不調というのは、ここ最近になって「それまで問題なく再生されていたビデオファイル」がコマ落ち、音声の途切れなどで実用不可能な状態になっていました。
そこで新たなストレージを用意し交換したものの、症状は再発。
そのため原因はハードの故障ではないかと考え、ヤフオクで代替機を購入し、OSを最終バージョンにアップデートした後、ビデオファイルを入れてみるもやはり同じ症状。
原因はビデオファイルでも、ハードの故障でもない、となると、残るはOSということになる。
次に取った手段は、ヤフオクで手に入れた代替機を工場出荷状態に初期化し、OSを最終バージョンにアップデートせずに(つまり何もせずに)ビデオファイルを入れてみた。
何の問題もなく再生できるじゃあ〜りませんか。
そしてその代替機を、再生できたビデオファイルを入れたまま、OSを最終バージョンにアップデートすると、やっぱり再生不可に。
確定です。
原因はOSです。
原因が判明したので、後は簡単ですね。
ヤフオクで手に入れた代替機からHDDを取り出し、リカバリーデータをコピーしてから、前回の記事の手順で交換用HDDをセッティングします。
なぜこの手順が必要かというと、今回新たに手に入れた代替機はOSバージョン2.2搭載機だったのです。
私がこれまで使っていたAppleTVは最初期型で搭載OSバージョンは1。アップデートすると最終バージョンの3.0.2になるため、中間の2.2にする方法はありませんでした。
OS 2.2はメニュー画面がシンプルで、OS 3.0.2と比べて反応も速く使いやすいのです。
さてこれでやっとAppleTVのメンテナンスが完了しました。
長かった・・・。
さて今回の事態についてハッキリしていないことがあります。
そもそもAppleTV(第一世代)はなぜ突然不調になったのか。
第一世代はとうの昔にサポート終了し、OSアップデートも何年も前に終了しています。
なにも変更されていないはずなのに不調になった原因は何なのか。
おそらく原因はコレ。
「第1世代のApple TVでは、2018年5月25日以降、コンテンツ配信サービスの「iTunes Store」が使用できなくなる」
この記事執筆時点及び、AppleTV(第一世代)が不調になった時期は2018年5月25日よりもかなり前なのだが、既にメニュー画面にiTunes Storeのレンタルビデオタイトルなどが表示されなくなっており、iTunes Storeとの断絶が前倒しされているようだ。
そしてiTunes Storeが使用できなくなることによるAppleTV(第一世代)のOSアップデート(システムメンテナンス)は恐らく無い。
つまり具体的な不調の原因は
「iTunes Storeと接続不可となったことを知らないAppleTV(第一世代)が、iTunes Storeと接続しようと無限に試行を繰り返すことによる処理能力の低下」
というのが有力だと思われる。
iTunes Storeに繋がらなくなってレンタルビデオタイトルとかが表示されなくなったのを正直喜んでいたのだが、まさかこんな落とし穴があったとは。
今回原因を突き止められたのは、ヤフオクで購入したAppleTV(第一世代)がたまたまOS 2.2初期搭載モデルだったから。
AppleTV(第一世代)をまだ使い続けたい方は、OS 2.2初期搭載モデルを何としても手に入れて下さい。
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