Apple TV、iPhoneのYouTube対応に対する一抹の不安

Apple TVがYouTubeに対応。H.264でストリーム視聴−29日にiPhone向け配信も。1万本のビデオを用意
Apple TV(40GB)
YouTube対応は喜ばしいことなのだが、以前からの疑問点は未だ解消されず。今回の記事もなんとも微妙な説明となっている。
整理すると、
YouTube LiveというApple TV専用のサイトが用意される。
○配信形式はH.264/MPEG-4 AVC。
○6月29日時点で、約1万本のビデオコンテンツを用意。
○秋までに毎週、全てのビデオをH.264形式で順次追加していく予定。
○配信方式はストリームのみ。
というもの。
以前から気になっているのは、Apple TV専用のサイトが用意されるということで、それはつまり、YouTubeの全ては視聴出来ないということだ。Apple TV用に選別された1万本のビデオコンテンツの内容とは?それらは全て著作権の問題が起こらない物のみなのか?「秋までに毎週、全てのビデオをH.264形式で順次追加」という言葉の意味は?秋までに毎週とは?全てとは何に対して?謎が謎を呼ぶ。
Apple TV用ビデオの圧縮形式がH.264となり、通常のYouTubeのFLV形式とは比べ物にならないくらい高画質になるだろうことは容易に想像出来るが、それは、これまで「画質が低い」ということで多くの権利者に黙認されてきたYouTube原理の前提を崩すことに他ならない。
恐らく当面は通常のYouTubeビデオの視聴機能は搭載されないだろう。それについてあまり誰も触れていない(それに触れるということは違法アップロードの映像を見られることを期待していると思われてしまう可能性が高い)が、それで消費者にそっぽを向かれないかが心配だ。
無論、単なるペットビデオや自主制作物でも面白い物は数え切れないほどあるだろうが、そうは言っても違法アップロード物も見たいというのが心情だろう。

最近の戦利品。みんな買おう。
となりの801ちゃん(小島アジコ)