コナミの単発OVA企画 スカイガールズ

コナミデジタルエンタテインメントおとぎ銃士赤ずきんにつづくOVA第二弾。コナミスタイル限定商品。
キャラクター原案に島田フミカネ黒星紅白の2名を起用するという珍しいタイプ。島田フミカネは主役メカもデザインしている。
ちなみに今夏発売予定のストライクウィッチーズ(プロモーションアニメ20分+フィギュア+設定資料)は、原作とキャラ原案を島田フミカネが担当しているが、公式サイトでプロモーション映像(プロモーションアニメのプロモーション映像とはなんぞや?)を見る限り、「こいつら何もわかってないっ!」とアニメファンなら誰しも思うような内容で正直ガッカリした。その上値段が微妙だ。
とまあ、ストライクウィッチーズとの比較になると、まあまともな作品ではある(消極的だが)。
とりあえず内容紹介。
時は近未来、謎の機械細胞群(ナノマシンの群体?)ワームが出現し人類に攻撃を開始する。激しい戦いの末ワームの殲滅に成功するが、総人口の3分の1と南極消失により50%の大地を失う事となった。そして最も深刻な事は、全国家共同による対ワーム攻防戦により、その主たる戦闘要員、つまり20〜30歳代の男性の90%が失われる事となり、人類は種の存続の危機に直面している。そして殲滅したと思われていたワームが再び姿を現し、日本から一隻の航空巡洋艦が出撃する。この艦には新型の有人戦闘兵器が三機搭載されており、実戦で実用となるかのテストが主たる目的であった。パイロットは3人の適性試験をパスした16〜7歳の少女(先に述べた通り、男性は貴重であり直接的な戦闘は禁じられている)。彼女たちの初実戦が今作のメインストーリーである。
とまあ舞台設定はこんなところで、肝心の内容だが、一言で言えば「テレビアニメの第一話」。悪い出来では無いのだが、30分の単発OVAとしては微妙というところ。30分弱しかないのによくばってキャラを出し過ぎ、説明ゼリフもちょっと多い。その上キャラクターにかなり間を持たせているのでさらに内容は薄くなっている(OVAとしては)。敵のワームも強いんだか弱いんだかよくわからない描写で微妙。音楽、音響もあまり手間をかけてない印象。
男性の90%が死亡という無茶な設定は少女を主役にするためのアニメではよくあるタイプの手法だが、話の展開も単発アニメとしてみた場合はかなり無理がある。まずワームの発生原因に関する考察が作中で全く無いという事。さらに重要なのはなぜ日本海軍はワームの再出現を見越した新型兵器を開発していたのか。最後に対ワーム必殺兵器「デルタロック」はなぜ新型兵器でなければ使用できないのか等、単発OVAなのに大風呂敷を広げまくり。という事はやはり、おとぎ銃士赤ずきん同様、テレビアニメ化を見越して制作しているという事が予想できる。テレビアニメ化するのならそれはそれでうれしいんだが、正直OVAOVAなりにもう少しがんばってほしい。説明不足でももっとテンション上げて見せ場を作らないと。話の外堀はライナーノートに書いてくれればいいので。一般ウケ狙ってるわけでも無いのにわざわざキャラクターに説明させる必要は無い。かえって不自然。どうせ買うのはアニメオタクだけなんだから(笑)。
というわけでテレビアニメに期待という事で。まだ決まってませんが。というかコナミスタイルで買え。
http://www.konami.jp/visual/skygirls/

おそらくストライクウィッチーズの予告編が公開された直後、かなりのオタクがこちらに流れた(笑)。
DVDはアマゾンでは扱っていないが、ムックは島田フミカネ黒星紅白のイラストが豊富なのでおすすめ。
スカイガールズ アートワークス