有機ELディスプレイ発売と、AppleTVの未来。

超薄型有機ELテレビ発売へ…ソニー07年、東芝09年

めちゃカッコイイではないかソニー!これはまだ試作品のようだが、実際の製品も必ずこのデザインラインでお願いしたい!
有機ELディスプレイ、やっと製品化です。11インチとなると、フルHDでもないし、モニターも角度が付けられているので(恐らく角度調整不能)、基本的にはサブディスプレイ扱いとなるだろうが、これは売れるぞ、マジで。個人的には8インチくらいが良いのだが、一般的にはこのくらいはないと厳しいか。寿命も2万時間程度と予想されているし、出だしで博打は打てないからな。
で、サブディスプレイの活用方法を考えていたら、ふと思ったのだが、アップルが発売したAppleTV、あの機能は本来テレビ自体に内蔵されるべきではないのか?と。ストリーミング再生に限定すればメモリーを1G積めばカスタムOSXは動く。アップルはコンピューターメーカーから家電メーカーへ転換を開始しているが、大々的に攻め込むなら自社で製造販売を全て手がけるよりも、他の家電メーカーにテレビ用AppleTV内蔵システムをライセンス販売した方が効率が良いのではないのかと。
家電ネットワークならすでにDLNAが普及しているという意見もあるが、そうだろうか。発売され始めてからもう何年も経っているし、相当台数も出ていると思うが、正直それほど使われているとは思えない。なぜなら現在最新のレコーダーやテレビは最高級機ぐらいしかDLNAを搭載していないからだ。それでは何も意味が無いことに気付かないのか。最高級のレコーダーに繋がっているのは、最高級のテレビだ。当然だ。ならDLNAは何のためにある?まさか全部の部屋に最高級のテレビがあるとでも?部品構成自体は変わらないのにソフト的にグレード差を付けて販売しているということは、暗に普及促進などする気が無いということを表明しているようなものだ。
アップルはきっと業を煮やしてAppleTVを開発したんだと思う。DRMガチガチの使いにくいインフラを駆逐するための第一歩として。
最近のアップルのDRM不要論、それを肯定するための材料は徐々に揃いつつある。
まず、DRMというのは、デジタルコピーを防ぐための技術だが、そもそもデジタルコピーは不可でアナログコピーは可という論理はどう考えてもおかしく、コピーを防ぐことは絶対に不可能であること。(音楽はアナログ出力で録音すればいい。映像もアナログで出力すればコピー可能だし、ハイビジョン映像だってテレビをハイビジョンビデオカメラで撮影すれば相当高画質で録画出来る。)
そして(他の人も言っていたが)大多数の消費者は良いことをしたがる。一部の不届き者のために全てを不自由にするのは、ビジネスとして間違っていることをアップルが証明した。
コピーを防止するために具体的に有効な策は、データを肥大化させる。これが一番簡単だ。
次に、ストリーミングにする。AppleTVは、アップルが用意している映画予告サイトに繋ぎ、ハイビジョンの予告ムービーを視聴出来るが、ということは、端末を認証させることでオンラインで有料映像をストリーミング配信する事は当然出来るということだ。ネットワークに繋がっていれば記録媒体は実質必要なく、コンパクトな端末のみで何処へ持って行ってもハイビジョン映像を視聴することは技術的に可能だ。まだ製品とサービスが無いだけで。自分専用の端末が無くてもパスワードなどを入力することで、どこからでも自分の購入した映像を観ることは可能だろう。友人の家に行って一緒に観ることも可能ということだ。当然パスワードを教えてはならないが。
で、こういう自分でデータを保有しないシステムにすると決まって出てくる文句が、「(視聴状況などが)管理されているようで気に入らない。」というものだ。が、そもそも今のネット社会では既に情報は管理されている。オンラインショップに行けば自分の嗜好に合った商品を薦めてくるし、携帯電話だって完全に掌握されている。気付いていないだけで既に行き着くところまで行っている。今更どうこう言う問題でも無いだろう。
また、ブルーレイなどのハイビジョンディスクを購入すれば、携帯端末向けの映像をダウンロード、もしくはストリーミングで視聴するシステムなども容易に構築出来るはずだ。そうすればわざわざ自分で変換する手間が省けるのだが……。