JASRACなど潰れてしまえ!

最新のMacPeople8月号、「津田大介音楽配信一刀両断」を読んだ。
イメージシティの運営する携帯電話向け音楽ストレージサービス「MYUTA」という無料サービスが、著作権侵害に当たるとして、MYUTAJASRACに規定の料金を支払うか、サービス内容の変更を迫られているということらしい。
MYUTAというサービスは、正規に購入したCD(ま、レンタルでも同じ事ですが)を、パソコンでMP3などに変換したファイルを、MYUTA専用のソフトウェアを使用して、旧型の携帯でも比較的再生互換性の高い3G2形式に変換し、オンラインストレージに転送。そして携帯でログインしダウンロードして聴くというサービスだ。当然聴けるのは自分だけである。
なのに何故、私的複製であるにもかかわらず著作権侵害なのか?
イメージシティの主張
「複製や送信はユーザ個人が行っているものであって、著作権法第30条1項の私的複製に該当する」
判決
「イメージシティが貸与した専用のアプリケーションソフトを用いて携帯電話用に変換された音楽ファイルが同社の管理・所有するサーバに蔵置され、そのサーバから各会員ユーザの携帯電話に送信されていることなどから、本件サービスにおいて行われる複製及び公衆送信の主体は同社であると判断し、同サービスにはJASRACの有する複製権および公衆送信権に基づく差止請求権が及ぶ」
全く納得がいかないんですが。イメージシティが複製に主体的に関わっているから私的複製には当たらない?その主体性の度合いなんてさじ加減ではないか!iPodだってウォークマンだって、企業が「(正規に購入した)音楽をコピーして聴いてね」と言ってるも同然なのに一向に課金されてないにもかかわらず、この差は何なんだ!ほんと頭に来る。
MYUTAがそのままの仕組みでサービスを続ける場合、携帯に1曲ダウンロードするたびに、6.6円JASRACに支払わなければならないそうだ。
このコーナーでは、それを回避する方法も提示されている。その方法とは、
「まず、音楽ファイルに限定しないただのオンラインストレージサービスに変更し、3G2ファイルをユーザー自身に用意してもらう。」
これでとりあえず問題は回避できる(らしい)。3G2形式への変換は、フリーソフト等を使ってもらうと。
まあ、そもそも私はMYUTAのサービスなんぞには全く縁がないので関係無いのだが、今回の件で憤りを感じていることが他にある。それはJASRACの傲慢さだ。
JASRACは1曲ごとに6.6円払えと言うが、曲の内容も確かめずによくそんな馬鹿なことを言えるなということだ。イメージシティはストレージスペースを提供しているだけで内容には関知していないから曲の内約を確認することは不可能なのに。
世界中の音楽は全てJASRAC著作権管理しているとでも言うつもりか!!!
一遍死んでこい!
世の中にはなあ、JASRACに加入してないレーベルもあるんだよ!自主制作だって、創作だってあるし、輸入盤だってある。フリーの効果音集(一曲一秒未満!)を大量にアップロードする奴だっているかもしれない!なのに!「1曲ごとに6.6円払え」というJASRAC。お前は一体何様だ!今まで散々払う義務の無い人たちから盗人のように金を巻き上げておきながら、その傍若無人ぶり、お前はモンサント社か!
Appleさん、文化庁攻撃もいいけど、JASRACも叩いてください(アップルジャパンの文化庁批判パブリックコメントが、アップルの名を騙った「なりすまし」だという噂があるが、そんなことはどうでもいい)。
あんま知られてないけど、JASRAC管理外のCDは結構流通している(無論マイナーだが)。アマゾンのパソコン用ソフトウェア販売ページのランキングによく音楽CDらしき物がランクインしているが、それらは全てJASRAC管理外だ(アマゾンでは音楽CDとしてではなく、CD-ROMに分類されているが、その理由はJASRAC管理外だからでなく、流通経路の違い(それらは主にパソコン用ソフトウェアの流通経路に乗っている)から。音楽CDに分類されていてもJASRAC管理外の物はある。明示されてはいないので買ってみないとわからないが。ゲーム専門店ではJASRAC管理外のCDを多く扱っている。普通のCD屋でも少しは置いている。
※注意。JASRAC管理外というのは、好き勝手に使ってもよいということでは無い(当たり前)。

参考ページ
ウィキペディア私的録音録画補償金制度
JASRACプレスリリース
「アップル」名乗るパブコメが提起した2つの問題【コラム】
アップル、文化庁を激しく非難--「私的録音録画補償金制度は即時撤廃すべき」


最近の戦利品。これもJASRAC管理外だ。
eufonius+(eufonius/菊地創/riya)