高機能版iPodの価格についての考察

iPhoneは5〜600ドル払えば誰でも購入できるが、パソコンのiTunesを介して携帯電話としての通信契約をしないと何も出来ないガラクタとなる。が、早くもその制限を解除する方法を見つけた人がいる。
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その方法を使えば、iPod機能と無線LAN経由のインターネット接続機能は動作するようだ。デジカメ機能は不明。
そうなると「ネット閲覧機能の付いたハイグレードビデオiPod」でしかないが、気になるのは価格の妥当性だ。
現在ビデオiPodの価格は30GBが249ドル、80GBが349ドル。
iPod nanoの4GBが199ドル、8GBが249ドル。
iPhoneの4GBが499ドル、8GBが599ドルとなっている。
はっきり言ってiPhoneは高い。
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によればiPhoneの粗利益率は55%超となっており、部品コストは265.83ドルらしい。
高機能版iPodを出すとすれば、iPhoneから携帯電話機能、デジカメ機能を省いた物となる可能性が高いが、その場合部品コストは200ドル強くらいか。これなら350ドル程度で販売されそうだ。
恐らく1.8インチの大容量ハードディスク(現在最大容量120GB)搭載モデルも用意されるだろうから、それはプラス100ドルの450ドルで販売といったところか。
電話機能は省かれているが、無線LAN経由でネットには接続できるのでドックコネクタでマイクを拡張すればIPフォンを利用出来そうだ。
iPhoneならば拡張するまでもなく(潜在的には)IPフォンを利用可能だ。
iPhoneユーザーが契約せず「ネット閲覧機能の付いたハイグレードビデオiPod」として利用していることに、携帯キャリアは面白くないだろうが、アップルとしては本体が売れるだけでも儲かるので、実はわざと抜け道を残したのかもしれない(わざとではないにしても、携帯キャリアのようにガミガミ言うつもりはないようだ)。
現状、iPhoneの価格は、電話(+デジカメ)が使えてこその価格なので、それを高機能版iPodとして使うのはプレミア過ぎると言える。
高機能版iPod発売時には、nano及びビデオiPodは値下げか、容量アップで価格維持(値下げ+容量アップの可能性も高い)するだろうから、高機能版iPodのメモリタイプ350ドル、ハードディスクタイプ450ドルという価格が妥当だと思う。
NANDフラッシュの価格はGBあたりで現在6ドル前後らしいので、iPhoneの8GB版はすでにかなりのプレミア価格。でも売れる。後から拡張不能だから。
気になるのは高機能版iPodの名称だ。「HiPod(はいぽっど)」とか?
発売時期はiPhone熱の落ち着いてきた10月あたりになるだろうか。日本ではソニーのシェアが迫ってきているので、そろそろ新型を投入しないと。

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