iPod touchのディスプレイ縦横比の秘密

iPod touchのディスプレイは対角3.5インチ、ドット数は480×320。
iPod classicのディスプレイは対角2.5インチ、ドット数は320×240。
縦横比にすると、touchは3:2、classicは4:3となる。
touchのディスプレイはワイドということになっている(実際誰が見てもそう答えるだろう)が、それは本当か。
3:2と4:3、言い換えると12:8と12:9。びっくりだ。数値にしてみるとほんの少ししかワイドになっていないように感じる。
PSPは対角4.3インチ、ドット数は480×272。16:9の正真正銘ワイド。
3機種の縦横比をわかりやすく比較すると、
classic 48:36、touch 48:32、PSP 48:27となり、touchは比率的にはclassicの4:3に近い。
ではビデオプレーヤーとして優れているのはclassic、touch、PSPのどれなのか。

iPod classic 当然4:3映像が最適。16:9映像を欠損無しで観ると上下に黒帯(余白)が付き、ディスプレイ面積比約25%が無駄に。全画面モードにすると映像の左右25%が欠損する。

iPod touch 4:3映像(最大426×320)を欠損無しで観ると左右に黒帯が11%。全画面モードにすると上下11%が欠損する。16:9映像(最大480×270)を欠損無しで観ると上下に黒帯が15%。全画面モードにすると左右15%が欠損する。

PSP 当然16:9映像が最適。4:3映像(最大362×272)を欠損無しで観ると左右に黒帯25%。全画面モードにすると上下25%が欠損する。

個人的にはビデオプレーヤーとして優秀なのはやはりtouchになる。classicもPSPもそれぞれ最適な映像だけを観るのなら問題はないが、最適でない映像を観る場合の損失が大きすぎる。
touchで全画面・スムージング無しの最大クオリティで映像を観るためには、4:3映像なら480×360、16:9映像なら568×320に変換しておけば、スムージング無しで全画面で観れて、必要に応じて縮小し映像欠損無しにすることも出来る。
4:3の映像資産が多い者にとって、touchの3:2ディスプレイは願っても無い仕様だ。確かにワイドはかっこいい。4:3映像でもワイドテレビやPSPで全画面表示すれば映画のようになるが、やはり、25%も欠損しているということが頭をよぎり、映像に集中できないのだ。touchならどうだ、たったの11%の欠損でワイド気分が味わえるのだ。雪風もワイドで観られる。ヤッター!
ふと3:2比率のブラウン管ハイビジョンテレビが欲しいなあと思った。そんなもん存在しないけど(何故今時ブラウン管かというと、画素固定の液晶やプラズマはスムージングに向いていないので)。

上記はあくまで画面縦横比による比較だが、画質はどうなのか。これは実機で見比べたわけではないので何とも言えないが、一般的には液晶の密度が高いほどきれいに、高精細に見える。
PSP 128dpi(dpi:ドットパーインチ:1インチの直線にドットが何個並んでいるか。)
iPod classic 163dpi
iPod touch 163dpi
そしてclassicと同等の機能を持つiPod nano 204dpi
nanoは4:3の対角2インチ液晶だがドット数はclassicと同じ320×240で最も高密度となっている(目の悪い人は見えないかもしれないが)。ちなみに300dpiを越えれば印刷物に匹敵する。
ソニーPSPのディスプレイを163dpi程度の物に変更した小型タイプを早く開発して欲しい。

最近の戦利品
フェイト/タイガーころしあむ
PSPまだ持ってませんが(笑)。いいかげん新型は買います。