現在のアニメDVD/BD事情

アニメDVD 2008年は厳しい 売上二桁減に 日本映像ソフト協会発表
予想通り。事実買ってないからな私も。この状況下で売れると思ってる方がどうかしている。

 DVD販売に占める日本アニメの売上高は、金額ベースに換算すれば前年比で100億円以上の減少となる。しかし、販売用BDの日本アニメの売上高は全部足しても40億円強と減少分の半分にも達しない。
 BDが、DVDよりも単価が高いことも考えると、日本アニメの2桁以上の落ち込みはBDへの乗り換えだけでは説明出来ない。BDに移行することを念頭に置いてDVDは買わないが、でもまだBDを買っていないユーザーの買い控えや、アニメ映像パッケージ自体が商品として人気を失っている可能性も否定できない。

BD販売量の半分近くがアニメになりBD移行はアニメファンが先行しているが、DVDの減少分を穴埋め出来ていない。当然だ。BD版を発売している作品はごく一部なんだから。
この状況下でパッケージを購入出来る人は、余程余裕が有るか無いかのどちらかだ。
余裕の有る人:持っているプレーヤーに対応したものを買えばいい。考える必要は無い。
余裕の無い人:BDは使い勝手悪いし、DVDより割高だし。プレーヤーのアップコンバートでそれなりに高画質だし・・・。などと自分に言い聞かせてDVDを購入。
これは買ってる人の例だが、では買ってない人はどういうことを考えているのか。
>アニメ映像パッケージ自体が商品として人気を失っている可能性も否定できない。
んなこた無い。パッケージが欲しい作品はいっぱいある。でも今は買えない。
まず価格。DVDの価格は現状維持の上、BDは更に30%以上も上乗せとなるが、とてもじゃないが妥当な価格とは思えない(実際エンコード処理などにDVDよりもコストがかかるというのは理屈では理解出来るが、そもそも現状ではほぼハイビジョン制作に移行しており、アップコンバートの手間もかからず、超高音質音源収録で120分を超える劇場作品でもあるまいし、テレビアニメの収録なら容量いっぱいに変換すれば済むはず。むしろ、より圧縮率の高いDVDの方が神経質にならなければいけないと思う、などと考えてしまい心情的には納得出来ない)。
次に販売戦略。今まで通りDVDのみを販売して、後にBDを発売し二度売りつけようという魂胆が見え見え。BD版発売の期待が薄い作品、高画質を要求しない作品は買えるが、好きな作品ほど買えなくなる。
とにかく日本国内の価格はとんでもなく高い。バンダイビジュアルBDシリーズの価格では北米の1.5倍、英仏の2倍だ。
BDの価格は現状のDVDの価格まで下げ、DVDは同価もしくはそれ以下にするべきだろう。

魍魎の匣(DVD)

魍魎の匣のDVDが一話辺り定価で¥1500強(アマゾンなら更に20%以上割引)と、良心的な価格になっており5月発売予定のBD-Boxも、現在価格未定ながら無茶な価格設定にはならないだろうと思われる。他も見習っていただきたい。