文化庁にメールしよう!

ー文化庁ー国立メディア芸術総合センター(仮称)についてアイディアを募集します。

以下のAからDの事項について,アイディアを募集します。
A. センターで行う事業内容について
B. センターの施設内容・規模等について
C. センターの管理運営について
D. その他全般に係る事項について

言いたいことあったら、とりあえずpre-mac@bunka.go.jpまでメールしよう!



私も提案しておきました。


上記事項(A〜D)の区分ではあまり意味を為さないと思いますので、D. 全般に係る事項としておきます。


国立メディア芸術総合センター(以下、本施設)の主たる目的は、日本の財産であるメディア芸術(漫画・映像・ゲーム・その他)を集中管理し、後世の為に残していくことです。
決して人気作品だけを集めたテーマパークのような施設にしてはなりません。


ー何故か?
それは税金を使って行うような業務では無いからです。保管する作品を選別するというのなら、誰が責任を持ち、誰が選別するのでしょう?また、誰がそれを評価するのでしょう?
それら選別に掛かるコストが莫大な物になるのは間違いありません。また、作品の評価というのは時とともに変わります。商業的価値と芸術的価値は必ずしも一致しません。選別は大変危険な行為です。


メディア芸術は、一部の特殊なハードウェアを用いるものを除き、基本的にはデータ管理が可能です。そもそも大量生産される出版物・映像・ゲームソフトの製品を収蔵することに価値はありません。それらは全てデジタルデータ化して保存しなければなりません。
ですから本施設職員の主たる業務は、それらメディア芸術をデジタルデータ化して保存することです。その際、選別等のプロセスは不要です。製品として販売されたものは無選別で全てデータ化します。



ー収集したメディア芸術の活用について
本施設は、メディア芸術の活用業務を行ってはいけません。それを行うには選別が必要になり、行政主体ではコスト計算が甘くなります。活用業務は全て外部の一般企業から募らなければなりません。一般企業から施設の使用料・データの使用料を徴収します。


また、デジタルデータは汎用性が高く、様々な活用が可能です。
特に電子書籍エコロジーの観点からも非常に有望です。現在日本の電子書籍は作品の少なさ、価格の高さがネックとなり普及の進んでいない状況です。それにはデータ化のコスト、オンラインシステムの維持管理コストなどが大きく影響しています。
それを少々の手数料で本施設のデータベースを活用することで、データ化・維持管理コストを削減し低価格化できれば日本国内でも普及が進み、さらには翻訳コストを上乗せしてもそう高くない価格で海外販売も見込めるでしょう。
映像作品においても同様です。


ゲームについてもやはり集中管理が重要です。任天堂といえども未来永劫存続するとは限りません。仮にも無くなるようなことがあれば、多くの文化的遺産を失うことになります。



以上が私からの提案です。
繰り返しますが、行政は作品の善し悪しを判断してはなりません。あくまで中立でなければならないのです。アーカイブすることのみに徹してください。そうしていくことで、100年後には間違いなく価値ある施設となっていることでしょう。


あくまでも里中満智子氏の発言である「現在流通しているすべてのマンガを展示する必要性は感じていない」という考えであるのなら、税金の無駄遣いであると断罪する他ありません。