月刊コミック電撃大王にて連載中の「でじぱら」高木信孝著

毎月旬のデジタル家電を本編に盛り込む本作、今月(2007年1月号)も的確な批評が冴える。EPISODE:15のテーマはAV家電の電力・電源。PS3の消費電力は380W!。かなりの電力を食うとは聞いていたが、まさか380Wとは。一般的なBD・DVDレコーダーの7、8倍もの消費電力。一日つけっぱなしで電気代200円。いくら本体が安くてもばかにならん。またPS3が遠のく・・・。
しかしこの「でじぱら」、今までの連載で批判しているのはソニーばっかり。ソニーに恨みでも・・・というより期待が大きいんでしょう。
今までのソニー批判
iPod nanoウォークマンAシリーズが同日に発表された時、iPod nanoが同日に発売されたのに対してウォークマンAシリーズの発売は2ヵ月後。「アップルの戦略は凄いですよね。新製品発表です。で、その商品が今売ってます!って事になれば飛びついちゃう人もいますよね。おかげでA(ウォークマンAシリーズ)が…」
ソニー製初代BD-ROM対応BDレコーダーが2層記録に非対応。「ソニーのばかぁ!なんでV9は2層対応じゃないのよー VAIOにできて何故できないんだぁー」
ソニー液晶テレビブラビアX2500のxvYCC対応状況。「(AV機器のイベント会場で)HDMI1.3に対応してないのにxvYCC対応ってどういうことですか?って聞いたんですけど説明員の人に「私HDMIのこと良くわかんないですよねー」って言われました」
PS3の消費電力が380W。「ただー 消費電力が380Wというのが気になりますわねー」
はっきり言って、HiViやAVレビューとかのAV雑誌よりもまともな批評をしている。解りやすいし。AV雑誌はメーカーの広告をバリバリに掲載してるんで、ほとんど批判らしい批判は載らない。比較レビューも褒めてるのか貶してるのかよく判らない文章で、結局どれがいいのか明確には書かないし(でも立ち読みはするけど)。
今のところ、でじぱらを参考にしているとソニー製品は全く買えなくなっているが(笑)。これも作者のソニーへの愛故か。
とりあえずBDレコーダー・プレーヤーはパイオニア待ちだな。

月刊電撃大王
でじぱら 高木信孝