コードギアス 反逆のルルーシュ STAGE 16 囚われのナナリー

やってくれる。前回の微妙な展開を払拭する天晴れな出来。前回とは2話連続と考えるべきだな。自分の弱さまで策に組み込むとは、今までで最高の知略じゃなかろうか。そこまで自分を客観視できるとは。そしてついにスザクの親殺し説確定。ただ一つ疑問なのは、マオが何故「スザクの親殺しネタを真っ先に取り上げたのか」だが、やはりスザクの深層意識の中で最も存在感があったのが“それ”であるのと、マオ自身が極度に追いつめられていたからなのだろうか。もっと落ち着いて心を読んでいれば、スザクはランスロットのパイロットで、ゼロを憎んでいる事もわかり、あの場で二人にスキを作らせることも可能だったと思われる。
次回予告でのルルーシュの驚愕の表情はランスロットの搭乗者の正体に気付いたところなのか。藤堂や新型ナイトメアも出てくるようだが、そういえば前回、藤堂達をマークしていた部隊の声をわざと人間味が無いように演じていると感じたのだが、あらたなギアス保持者が現れるのか。次回予告中のナレーションで、結局マオに感情的にギアスを使ってしまい悔いるルルーシュ。今回はルルーシュの人間らしい弱さを描いた回だった。そこがしっかり描かれてこそ、修羅の道を目指すゼロが際立つというもの。
そしてスザクはどう立ち直るのか。今回の描写では、親殺しが確固足る意志の基での事なのか、短絡思考なのか判然としないのだが、どちらにしても大した差はなく、9歳にして本質を見定め、目的を達成(戦争の早期終結。恐らく開戦前の首相の自決(暗殺)のゴタゴタで日本軍の足並みが揃わなかった事が原因と見られる。)したのだからそこは天晴れ。本来、ルルーシュよりも、スザクこそが修羅とならねばならないはずだが。しかも平然と。

コードギアス 反逆のルルーシュ