京都アニメーション版Kanon 第21話 君のいない輪舞曲 〜ronde〜

いよいよ佳境に入ってきました。原作をプレイしてないので定かでないのだが、聞くところによると名雪イベントがかなり飛ばされているらしく、もしや名雪は放置?と全国のナユキスト(名雪ファンをこう呼ぶらしい)達が心配していたが、今回のを見る限り杞憂に終わったようだ(それはそれでとてつもなく暗い展開に突入するので素直に喜べないのだが)。
しかしアニメであそこまでリアルで容赦の無い交通事故描写(観てない人に断っておくが“グロい”描写では無い。グロくすると逆にギャグにしか見えなくなります。)を見せるとは、京アニは鬼だな。演出上、原作知らなくても展開が容易に予測できるだけに、鬼気迫るものがある。
ここで言う先が読める展開というのは、もちろん京アニが意図的に仕組んだことである。通常は先を読まれたらお終いだが、今回のようなシリアスでリアルさを要求する場合、突然予測不可能な事が起こるよりも、判りきった未来を見なければならない状況に追い込む方が、より強烈な印象を与える事が出来る。Airの頃から思っていたが、京アニのアニメは、まさしくアニメの教科書のごとき完璧さだ(それがアンチ京アニが存在する理由でもあるのだが)。

PSPKanonが届いたので、特典DVDを見てみたが、内容に愕然。「高解像度で再編集された美しいオープニングムービー」・・・どこがやねん。高解像度どころかPSP用の480×273ドットの映像をDVDに無理矢理引き延ばしただけ?明らかに破綻してます。キャストインタビューはメインキャラすら揃っていない上に内容はしょうもないし。「お楽しみオマケ映像」なるものは入ってないし!どういうことやねん。
で、今アマゾンで確認してみたら、驚愕の事実が!
「フルボイス」では無い。なんてこった。確かに「フルボイス」とは書いていないが、「フルボイスでは無い」とも書いていない。ほとんど詐欺だ。実質発売後に発覚したらしく紛糾しているようだ。そらそうだ。
3学期直前から始まる物語で、1月13日からボイスが無くなり、終盤に復活するらしい。つまり序盤と終盤しかボイスが入っていない。イメージでカバーしろという事か。無論それは余裕だが(笑)。それはそれとして出来の悪い商品である。間を置いて2枚組とかで「完全版」を出すつもりか?はたまたPS2版(こちらは祐一以外は完全フルボイス)に祐一の声をプラスして再発売するつもりか?その場合“栞”のキャストはどうなる?最終的にはPS3版でハイビジョンか?どれだけ稼ぐつもりだ!
重ねて言うが、京アニ版のアニメ効果でどれだけKanon市場が潤おうが、京アニには番組スポンサー料(BS民法なので恐らくかなり安い)とDVDの売り上げ以外、一銭も入らない。
PSP版Kanon
京都アニメーション版 Kanon