パイオニア、デジタルコードレスヘッドホンSE-DRS3000C発売!

PIONEER SE-DRS3000C
いや、出たのは5月です。あしからず。
SE-DIR2000Cから3年ぶりの新機種。
実は今年のはじめ頃2000Cを買って、なぜもっと早く買っておかなかったのかと激しく後悔していたのだが、新機種の3000C発売のため、旧型である2000Cの本体及び増設ヘッドホンが在庫希少で値段も上がっている。ヤバい。とりあえず増設ヘッドホンを1つ注文だ。本当は本体ももう一台欲しいが、高い。オークションで探すか・・・
何を焦っているのかというと、2000Cと3000Cは互換性が全く無いので増設ヘッドホンも共有できない。なので切り替えるなら全部買い直さなければならない。その上、正直言って性能や使い勝手が向上しているとは思えないのだ。

音:対応フォーマットに変化は無い。HDMIも非搭載。
持続時間:3000C 7時間/2000C 20時間
電池:3000C 内蔵バッテリー/2000C 単三電池(充電式)
伝送方式:3000C 2.4GHz帯無圧縮デジタル伝送/2000C 赤外線無圧縮デジタル伝送
リモコン:3000Cにはリモコンが無い。
デザイン:3000Cはダサくなった気がする・・・

解るだろうか、3000Cにはメリットが1つしかないことに。しかもそれすら地雷となる危険性が大だ。とりあえずそのメリットとは、
2.4GHz帯無圧縮デジタル伝送という部分だが、これはどういう事かというと、旧型2000Cの赤外線無圧縮デジタル伝送というのは、赤外線なので受信できる範囲は限られるが、3000Cの2.4GHz帯というのは、電波なので受信範囲は本体(発信機)を中心とした球状の空間となり、一軒家なら設置場所によってはどこでも聞こえるようにできる。

しかし、2.4GHz帯は最も多く使われている帯域でもある。パソコンの無線LAN、ワイヤレスマウス・キーボードや携帯電話に搭載されているBluetoothブルートゥース)、コードレス電話、電子レンジなどが2.4GHz帯を使用しているので状況によっては干渉が発生する。必ず問題が発生すると決まっているわけではないが、もし発生した場合、それを回避する策を講じる労力はハンパではない。改善が不可能な場合もありえる。自宅と合わせて近所の無線LANが乱立しているような環境なら覚悟しておいた方がいいかもしれない。

パイオニアが使い勝手を後退させてまで2.4GHz帯無圧縮デジタル伝送を採用したのには理由があると推測する。それは、プラズマテレビは原理上、赤外線通信機器と共用できないからであろう(こちらも必ずしも障害が発生するわけではないが、発生する可能性がある事を解っている以上、メーカーとして保証することは出来ない。では2.4GHz帯ならなぜ良いのかというと、もし障害が発生して満足に使用できない人が居たとしても、それは使用環境が悪いのであってメーカーの責任では無いと言いはねる事が可能だからだ)。

そして持続時間7時間しかない上、内蔵バッテリータイプなので切れたら充電する他ない。リモコンも無い。そのかわり旧機種よりも価格は安い。
旧機種の値が上がってるのは、やはり新機種の評判があまり良く無いからであろうか・・・。パイオニアさんよ、もう少しの間、2000Cの生産を続けてくれないだろうか・・・。
PIONEER SE-DIR2000C
増設用