未完の名作、パナ・インサの冒険 飯田晴子

いいかげん本棚の並びが滅茶苦茶になってきたので2年ぶりに整理をした。きちんと並ぶとまさに壮観。そしてこの本を手に取ってしまったのが運のツキ。うおっ1時間以上読み耽ってしまったっ!危ない危ない・・・。3巻のラストはかなり涙腺が緩む。4巻まで発売中。これからもっと面白くなりそうなところで終わってます。続刊は期待できない。
飯田晴子は主に月刊あすか(ASUKA)あたりで執筆しているが、パナ・インサの冒険の続編を描く気は無いようです。噂によると、パナ・インサの冒険の連載中、編集に「今の連載を中断して別の原作の漫画を書いてくれ」と言われたらしい。本当ならひどい話だ。
パナ・インサの冒険の絵はとても好きなのだが、正直それ以降の飯田晴子の絵はあまり好きではない。個性を主張しすぎで逆に読みにくくなっている。話もまた然り。たとえ連載再開したとしても以前のイメージを崩さずに描けるのかどうか不安。なのでもう続きは無いものと考えて、永遠に未完の名作であり続けるのも悪くないかと。

内容紹介
中世のアラブあたりが舞台で精霊や魔法(呪術)などが存在するファンタジー冒険物。ファンタジーといっても魔法を唱えれば何かが出るといったお手軽なものではなく、精霊の力を借りるにはその精霊を支配するか、願いに見合う代価を支払う必要がある。
ある年に生まれた子どもがいずれ勇者となり国家を転覆するという予言を受けた国王は、その年に生まれた子どもを片っ端から排除する事を決定した。そして14年が過ぎ、ついに辺境の村にまで軍が迫りつつあった。事態を予見した少年の父親は間一髪で少年を逃がし、少年は納得いかないながらも旅に出る事になる・・・。

アマゾンは在庫持ってませんが(泣)。大きめの本屋に行けば大抵あります。(と思ったが、本屋行ってみるともう無い。やばいかも。)
パナ・インサの冒険(1〜4巻)